アルルの闘牛祭り

フランスのニュース

先週末はパック(=イースター)だったので、夫の両親が住むアルル(Arles)に行ってきました。

南フランスの街、アルルでは毎年4月に「フェリア(Feria)」と呼ばれる闘牛のお祭りが開催されます。2024年は、3月29日から4月1日に行われました。場所は、アルルの有名な闘技場(Arènes d’Arles)で、駅から歩いて10分弱のところにあります。

とても人気があり、今年は30万人以上の観客が訪れるだろうと予想されていました。

私は今回、フェリアには参加せず、街の様子やアブリヴァド(Abrivado)を観てお祭りを楽しみました。

アブリヴァド(Abrivado)は、街中を牛と牡牛が走る出し物のことです。

誰でも無料で参加することができます。

2024年のアブリヴァド

アブリヴァド(Abrivado)は元々、競技に参加する牡牛を牧草地から闘技場へ連れて行くためのものでした。事故に遭わないように、十数人の騎手達がV字になって牛達を囲いながら進むのです。途中、村々を通らなければいけなかったのですが問題が起きます。

それは、村の若い連中達が娯楽のために牛達を逃がそうとするのです。

それで、騎手達は彼らに出くわすのを最小限に抑えるため、できるだけ早いスピードで村を通り過ぎたのだと言われています。

カマルグの白い馬、真っ黒な牡牛、プロヴァンスの服をまとった騎手

今日では、数々の村で開催されるお祭りで行われる特別なものとなっています。道が柵で塞がれ、観客達はそれを囲みながら馬や牛達が通り過ぎるのを見守ります。騎手達の後ろからは、アトラッパイユ(Attrapaïre)と呼ばれる人達が追ってきて、牡牛達を逃そうと邪魔をするのでちょっと怖かったりします。

この写真は子ども達が追っていますが、通常は青年や大人達によって行われます。

私が参加した3日目は、朝から雨模様だったのでプログラムがいくつか変更されていました。このアブリヴァドも通常よりも早く終わったようです。また、子どもが牛を追いかけることは危険なので、普通はやらないとのことでした。

フェリアやアブリヴァドは、イースターの時期以外にも行われています。次回のフェリアは9月6〜8日、アブリヴァドは7月1日のカマルグ闘牛(Course camarguaise)の時に実施されます。

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