マルセイユの魚「サーディン」が可愛い?

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マルセイユの街を歩いていると、写真のキャラクターが目に入る。

ピンク、青、黄色…とにかく、カラフルなお魚達の名前は、“サーディン・オブ・マルセイユ=Sardine of Marseille”(マルセイユのイワシ)

よく見ると、魚の中心部に“Marseille”と綴られているのが分かるだろう。

アーティストは誰?

マルセイユ出身のアーティスト、サード・マルシィーオ Sardo Marshio氏(こちらは、プロヴァンス語でSardo=イワシ、Marshio=マルセイユ)によって、このユニークなキャラクターは生み出された。

2013年のある晩、一筆書きで“Marseille”という文字を描いていたところ、偶然にも、その形が魚に似ていることに気が付いた。

キャンパス上で産まれた小さなイワシは、ステッカーやコラージュなどの媒体を介して、徐々に街中に広がっていった。

イワシの謎とは

ところで、なぜイワシなのだろうか?

それには一つのマルセイユで有名な逸話が関係している。

時は、1780年のこと(ルイ16世の時代)、捕虜として捕まっていたバラス子爵達が解放され、船でフランスに帰国している時だった。

無事に、マルセイユ港に入港したかのように見えた船は、その後、操縦ミスにより、座礁を起こし沈没してしまったのだ。

港は、この船のおかげで他の船の出入りを妨げられてしまった。

そこで誰かが言ったのが、

「C’est la sardine qui a bouché le port de Marseille=イワシがマルセイユの港を塞いだ」

この時に乗っていた船の名前は、“サルティンヌ Sartine”、そして、イワシはフランス語で、“サーディン Sardine”…

つまり、言葉遊びでイワシになったというわけだ。

マルセイユ旧港(Vieux-Port de Marseille)にも魚達の姿が!

小さなイワシが、港を塞ぐはずもないということで、この表現は現在、誇張した話やホラ吹き、荒唐無稽な話に対して「君の話は大袈裟で信じられないよ!」と警告する時に使われる。

巨大なストリートアート

2021年には、マルセイユの丘の上の教会ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院から見える場所に、32mの世界一大きなサーディン・オブ・マルセイユを描いた。大きな目に、Marseilleの文字、赤、青、白の色彩がパッと映えている。

キャラクターグッズ

サーディン・オブ・マルセイユは、現在様々な商品とコラボしていて、マルセイユ旅行のお土産としても人気がある。

マルセイユ石鹸

創業から160年以上の歴史があるSavonnerie du Fer-à-chevalと作った本物のマルセイユ石鹸。

カリソン

カリソンは、プロヴァンスの郷土菓子。アーモンドでできた生地にフルーツの砂糖づけやオレンジ花水を入れて焼成して作られる。

エスパドリーユ

フランスで生まれた麻を使った靴。涼しげで、履きやすく夏にはぴったり。

他にも、Tシャツやポーチ、缶バッチ、アクセサリーなども取り扱っている。

缶バッチ(お店:Mx shop)

ステッカー(お店:Mx shop)

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