今回は、私のスマホが盗まれてから解決するまでのお話です。緊急時の対応や盗難に備えて事前にできることをまとめているので良かったら一読下さいませ。
盗まれた時のエピソード
手が悴む1月、夕暮れ時、バスの発車時刻が迫っていた私は子供(友人の)と歩道をダッシュしておりました。100mほど経ったところで、ふと、コートのポケットに違和感を感じました。いつもの重さを感じないと気が付いた時には既にもぬけの殻状態。肌身離さず持っているスマホを、一瞬の隙に取られるという事を思い知りました。
紛失したその後
早速、来た道を戻りましたが無かったので、諦めて、自宅に帰りました。その後、パソコンで追跡すると紛失した地点の近辺で電波をキャッチしました。これは、誰かが運んでいるな。と分かった私は猛烈に怒りを覚えました。そして反撃とばかりに、追跡機能内にあるアラームを大音量で鳴らしまくったのでした。
これは絶対にやらないで下さい。電源を切られてオフラインにされると追跡できなくなります。
案の定、数分後に電源が切られて追跡不可能になりました。
その後、夜中に探しに行こうとしてたよね〜。危なっかしくて見てられなかったわよ。とりあえず、寝なさいって言ってやったわ。
そうそう。冷静になれってね。
夜でも昼でも、一人で探しに行くのは控えて下さい。これは意外と危険な行為です。先日、追跡して怖い思いをした方がTwitterに書いていましたので載せておきます。「幽霊じゃないけど私版スマホを落としただけなのに。(あおいさん)」
という事で、これ以上追っても無駄だと悟った私は、「新しいスマホを購入する」という計画に切り替えました。後日、スマホ本体を購入したFnacに行き、店員さんに尋ねたところ、「保険で買い替えたいのなら、Bon d’échange(保険が下りた事を証明する紙)を持ってきてね!」と返されました。
えぇ、帰されました。
そう、ここからが長かった。
書類大国フランスで、スムーズにことが進むわけもなく…結論から離すと、新しいスマホが手に入るまでに、おおよそ2週間かかりました。長い!そんな絶望に打ちひしがられる人が少しでも減ればと思い、私の経験を踏まえて、より簡潔で低ストレスで済むようにプロセスをまとめました。今パニックになっているあなた、以下の手順をぜひ参考にしてみて下さい。
盗難→新しいスマホを手に入れるまで
1遠隔操作でバックアップをとる
2SIMの回線を止める&新しいSIMを郵送してもらう
3警察に被害届を出す
4保険会社に書類提出
5新しいスマホ購入
遠隔操作でバックアップ&ロック
必要ならば、別の端末から遠隔操作でバックアップやデータの消去を行いましょう。
Galaxy:<端末リモート追跡>からログイン
iPhone: <iCloudの「iPhoneを探す」>からログイン
SIMの回線を止める&新しいSIMを郵送してもらう
例えば、Freeなら店頭に行っても受付してくれません。しかしながら、ネット上なら10分もかからずに回線を止められます。そして、新しいSIMは、2〜3日で郵送してもらえます。
アカウントにログインすると「Actions」の下に「SIM perdue ou volée? Format de SIM à changer ? Commandez-en une nouvelle !」と書いてあるのでクリックします。
そして、必要事項を入力し、「Valider ma demande carte SIM」をクリックして注文してください。
他会社も画面上での操作が可能かと思いますので、一応<ログイン画面>のURLを貼っておきます。
警察に被害届を出す
紛失した場所の最寄りの警察署に直接行って紛失届けの作成をお願いして下さい。見つかる希望が限りなく低くても、保険提出時に必ず役に立ちます。Fnacの保険にいたっては必須項目です。
紛失届け(フランス語が分からない時)
在仏大使館が紛失届け(和訳付き)をサイトで提供しています。
私が作成してもらった時は、この他にスマホの機種も提示しました。
保険会社に書類提出
次は、保険会社に交渉です。Fnacの保険なら、ここからログインして保険の申請を行えます。必要な提出書類は、パスポート表裏(仏:Pièce d’identité (Recto/Verso))、紛失届け(仏:Procès verbal du dépot de plainte)、購入時のレシート(仏:Facture d’achat)と、パソコン上で作成する誓約書(仏:Déclaration sur l’honneur)です。これを提出して保険が下りたら、Bon d’échangeという新しい端末との引き換え券を発行してくれます。全て、サイト上で完結しますが、書類提出後に審査中の期間が長く続くことがあります。その時は、直接電話(02 38 14 31 00)をかける事を強くオススメします。私の場合は、2〜3日経っても審査が進まなかったのでフランス人の彼に問い合わせてもらったら、数分後にサクッと審査が通りました。
新しいスマホを購入
Bon d’échangeを持って、指定されたお店に行き交換してもらいましょう。もちろん、保険で全カバーされていれば無料です。恐らく、この時点で新しいSIMが到着しているはずなのでSIMを端末に挿入して完成です!お疲れ様でした!もうこれで、快適なスマホライフを過ごせますね。
スマホ紛失前に
スマホが見当たらない時点で焦る今日この頃ですが、海外で紛失となると「絶望」という感覚に陥るのではないでしょうか。実際に起きてしまうと冷静さを取り戻すまで時間がかかるので、頭が冷えているうちに以下のことをしておくと良いでしょう。
やっておくべき事
- 保険に加入・・・海外は無くした時点でほぼ見つからないので、加入しておこう。
- 保険の内容を把握・・・紛失盗難時に必要な書類やプロセスを把握しておこう。
- 別端末と連携・・・別の端末で追跡や遠隔操作ができるようにしよう。
- 電話回線会社の対処をよく知る・・・SIMの回線停止方法、新規SIMの郵送法を事前に知っておこう。
⒌ 必要書類を写真で保存・・・スマホの端末情報(購入時のレシートや箱、契約書など)、パスポートの写真を別端末でも見られる状態にしておきましょう。例えば、Google photos ならGoogleアカウントに接続できれば、2台目のスマホやタブレット、又は友人の端末からも見られます。ただ、セキュリティーには十分注意が必要です!
よくある盗難法
因みにメトロ車内で、よくある盗難法はこちらになります。
つまり、犯人はここにいるのです。
発車間際のドアが閉まる瞬間にサッと盗りに来ます。悔しい思いをしない為にも車内での操作には十分注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?海外での紛失は、気を抜いた一瞬の隙にやられるものです。そんな時こそ、落ち込まず、自分を責めずに冷静に対処して下さい。案外、保険が下りて新しいスマホに買い換えられるかもしれませんよ。
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