もうすぐ旬が終わる頃に、思い立って作ったブルーベリーのタルトをシェアします。難しい工程を含まず、冷凍のブルーベリーでも美味しく焼きあがるので、ご興味のある方はぜひ一読下さいませ。
レシピ
今回は、料理ブログ「Il était une fois la pâtisserie」のChristelleさんのレシピを参考にしています。型は直径16cmのものを使用しております。
2度目の加熱後、ブルーベリーの水分が影響して表面がしっかりと固まっていないように感じます。串を刺してみて、白い生地が付いていなければオーブンで再加熱する必要はありません。
作った感想
一晩置いてから食べてみると、しっとりした生地とタルトとクランブルのサクサクッとした歯ごたえが良いバランス。
たっぷり入れたブルーベリーも水気をよく切ったことで、味が濃縮していて、アーモンドクリームと混ざり合うことで幸せなひと時を運んでくれます。
バターをたっぷり使ったタルトなので、小さな一切れが美味しく味わえるサイズかなと思います。
フランスのブルーベリー事情
フランスで流通しているブルーベリーは大分すると野生種(仏:La myrtille sauvage)と栽培種(仏:La myrtille cultivée)の二種になります。しかしながら、ブルーベリーの野生種というものは、北アメリカでのみ栽培されている植物なので、フランスで一般的に野生種(仏:La myrtille sauvage)と呼ばれるものは、果肉の真っ赤なビルベリー(野生ブルーベリーの一種)に当たるものだと、このブログでは捉えています。
因みに、野生種&栽培種は樹の特性によって区分されます。
低木に実るのが野生種、高木で育つのが栽培種という分類です。
というのも、フランスでビルベリー(仏:Le bleuet)と呼ばれているものは、栽培種の白い果実で、北アメリカで栽培されたものを指す時の呼称だからです。フランス語でミルティーユ(仏:La myrtille)と呼ぶものは、栽培種のヨーロッパが原産の果実です。
さて、フランスではこのビルベリー(仏:La myrtille sauvage)は、生の状態で多く出回りません。これは、品質を保証することが理由です。ビルベリーの果肉は柔らかく汁気が多いことから非常に傷みやすく輸送には向いていないのです。ということで、小粒で甘みがギュッと濃縮した果実をいただくには現地へ赴くことが必須となります。フランス国内でも生産している地域がいくつかあるので地図上にまとめてみました。
主に生産されている地域は以下となります。
ブルーベリーを使った料理
フランスでは、ジャムを始め様々な料理にブルーベリーが使われます。例えば、ヴォージュ県(地図:右上)の特産品にはブルーベリーをたっぷり使ったタルト(仏:La tarte aux myrtille des Vosges)があります。
他には、アイスやシャーベット、お酒に使われるだけでなく、ローストした鴨肉に添えるソースにも活用されます。
まとめ
いかがでしたか?今回は、素朴で簡単に作れるブルーベリーのタルトを紹介しました。調べてみると、品種の捉え方が日本とフランスで異なっていて少し複雑ですが、タルトは何も考えずに幸せな気持ちで味わって下さいね!美味しければ良いのです。
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